7Aug

バンコクと北部チェンマイを結ぶ高速鉄道計画について日本の新幹線方式を導入することが確認された。
タイは中国との南北縦断鉄道計画を部分的に自己資本で行うこととし、その他は未定とすると3月に決定していた。
一方、都市鉄道でも日本製車両採用の「パープルライン」が同日開業した。海外の反応も見てみる。
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目次
中国頓挫のタイ高速鉄道計画に日本の新幹線方式導入!都市鉄道で日本製車両採用の「パープルライン」が開業!
石井国土交通大臣は6日、タイのアーコム運輸相と覚書を交わし、
バンコクと北部チェンマイを結ぶ高速鉄道計画について、
日本の新幹線方式導入に向け協力関係を具体化させることを確認した。
一方、バンコクの都市高架鉄道に初めて日本製の車両が採用された「パープルライン」が同日、開業した。
高速鉄道計画図(グロビジ参照)
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2013年に、丸紅、東芝およびJR東日本の共同出資事業体が、
バンコクの都市鉄道パープルライン向けの鉄道システムと10年間のメンテナンス事業を受注していた。
バンコクの都市交通に日本製車両が初めて採用されるともに、
日本の企業連合が海外での鉄道メンテナンス業務に参画する初めてのケースである。
タイはこれまで、欧米系の鉄道会社が占めていた。
さらに、この3、4年前には、バンコクの高架鉄道に中国製車両が採用されていた。
受注まで、3年かかったが、東芝の「台湾高速鉄道プロジェクト」で培ってきた技術や実績、
丸紅のフィリピンなどでの「鉄道フルターンキープロジェクト」の実績、
そしてJR東日本が誇る「鉄道総合技術」への信頼により、
種々の困難を乗り越え、受注にこぎつけたとのことだ。
受注できたのは、日本の持つ技術や品質はもちろんのこと、
都市渋滞の解決には、鉄道の複々線化もしくは効率的な運行システムの導入のいずれかの選択肢のうち、
巨額の費用を伴う前者より、後者が経済合理性からみて、最適だとの提案ができた点である。
高速鉄道計画については、ラオス国境に近いノンカイからバンコクの南東で
タイ湾に面するマプタプット港までをつなぐ南北縦断鉄道で、中国が建設する契約であったが、
タイは自己資本で、バンコクと東北部ナコンラチャシマ区間まで実施し、他は未定とした。
・中国の高速鉄道計画ついにタイに蹴られる!海外の反応「どの国も不信感!」「全額を出資するなんて!」
今回の日本の新幹線方式導入は、中国が契約した南北縦断鉄道ルートとは異なり、
首都バンコクと北部チェンマイを結ぶ約700キロの高速鉄道計画であるが、
距離、規模からいって従来中国が計画していたラオス国境につながるルートに匹敵するものである。
早ければ2018年中にも着工できるとの見通しをタイ側は示している。
中国頓挫のタイ高速鉄道計画に日本の新幹線方式導入!都市鉄道で日本製車両採用の「パープルライン」が開業!
の日本の反応と海外の反応を比べて見ましょう。
「パープルライン」が開業に関する海外(タイ)の反応
タイの英文誌バンコックポストによれば、
パープルラインは1日20万人の乗客を見込んでおり、2019年には40万人になると予想されている。
プリンセスが開通式に出席し、乗車した。プリンセスの誕生日の色のパープルを多くの人が身に着けた。
タイのネットユーザーの声は?
完全なシステムを1線ではなく、5年ごとにほしい。道路は大渋滞だ。
カーペット付きの新ラインがとてもうれしい。
新線完成おめでとう。・・・
このような素晴らしい都市交通を建設したのは、真の成果だ。よくやったタイ!
仕事の典型的な正当化だ。乗客が半分になったとき、
彼らは言い訳する「世界経済が後退しているので」と。
人が倒れるようなひどい乗り心地に違いない(注:1日20万人の乗客から)。
記事には日本が建設、車両が日本製だとは一言もでてきません。
もっぱら、タイ政府の手柄にするつもりでしょうか?
現実に苦労した日本の技術者にとっては、釈然としません。
賄賂がないと仕事が進まない問題も相変わらずあるようです。
タイとの取引はなかなか一筋縄では行かないようです。
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タイ高速鉄道計画に日本の新幹線方式導入と都市鉄道で日本製車両採用の「パープルライン」が開業に関する日本の反応
中国との受注競争に競り勝ち
タイの首都バンコクと北部チェンマイを結ぶ
約700キロの高速鉄道を日本の新幹線方式にすることを確認
早ければ2018年中にも着工
両国政府は15年5月
新幹線方式の導入を前提に現地調査を行うとの事 pic.twitter.com/9GsvO4nN7Z— タイム Y’s (@time613) 2016年8月7日
🔴日本の新幹線方式の高速鉄道導入に向け両国の協力関係を具体化させる覚書結んだ
日本とタイは2017年中メドに鉄道開発基本計画
バンコクと北部の観光都市チェンマイを結ぶ総延長約670km、両国は2期に南半分のバンコクーピサヌローク間先行開発バンコク・ターミナル駅周辺都市開発も連携— Chiyohime (@SherryChiyohime) 2016年8月6日
タイで初の日本製車両導入の都市鉄道が開業 https://t.co/y1yWkXkvd8 タイで初めてとなる日本製の車両を導入した都市鉄道が6日、開業しました。 列車に乗った女性:「(日本の車両は)いい!モダンだし他の路線… https://t.co/6dWfc9xLtQ
— Google ニュース (@GN_JP) 2016年8月6日
【国際】中国が日本から奪った インドネシア高速鉄道 に暗雲 対中感情悪化で見直しも
https://t.co/m9MFpa09DD
ふ~ん、タイヘンだねー。— 名前は変更可なんだ… (@yukkuri1101) 2016年7月28日
(承前)観光しか産業がなくバンコクとの格差が広がる一方でタイ政府も頭を悩ますチェンマイの経済活性化策とセットにしているんでしょう。つまりチェンマイの国際玄関化の出発点として高速鉄道は不可欠と説得しているのでは。(続く)
— akaguma (@akaguma) 2016年8月7日
*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。
これらの計画がうまく進めば、他のルートでも日本システムの採用の可能性が高まることになる。
但し、タイもしたたかですので、今後も中国と日本を競わす形で、
コスト、信頼性で自国にとって最も利のある提案を受け入れるのであろう。
今後とも、日本としても動向に細心の注意を払いつつタイでのプロジェクトに対応してゆく必要がある。
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